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【恐ろしい話】2匹の猫 短編 - 恐ろしい話

【恐ろしい話】2匹の猫 短編


友人と夜11時過ぎに神社に行った。


(肝試しのつもりはなく、飲んだ帰りに急にお参りを思い立った)


お参りして戻ろうとしたとき、黒猫が2匹、神社の脇から出てきた。



なぜだか立ち止まってしまった俺の周りを、猫はぐるぐる歩き始めた。


俺を中心に半径2m位で、半時計回り。


1~2分続いただろうか、猫は動きを止めた。


狛犬のように俺の前にたたずんだ。


二匹は、俺をじっと見ていた。俺は突っ立ったままだった。


恐怖心はなかったが、


「何か起こしてはいけない者を起こした」


ような気がした。


(後で聞くと友人は、


俺と猫の様子を脇から見ていて悪寒がして動けなかったそうだ)


俺はその場に立て膝をついた姿勢で座った。


手のひらを地面に付け、


「騒がしてスイマセン。静かに帰ります」


と一心に念じた。


すると、俺の左斜め前にいた猫が近づいてきた。


そして、俺の左手の指先を噛んだ。


痛かったが血は出なかった。


俺は、猫のするがママに任せた。


猫は元の位置に戻り、また俺を見つめた。


何だか試験に受かったような気がした。


このまま帰れそうだと思ったとき、


もう一匹、猫が神社の方からゆっくりと歩いてきた。


白い猫だった。


黒猫より一回り大きくて、尾をまっすぐ上に突き立てていた。


「あれがここまで来たら、帰れなくなる」


そう感じた俺は、友人に声をかけ二人で後ずさりして鳥居を抜けた。


黒猫は、ずっと俺たちを見つめていた。


階段を下り、鳥居をくぐりぬけ、振り返らずにそのまま帰った。


何だったんだろう、アレは。

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2016.07.09|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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