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【恐ろしい話】危険な百物語 短編 - 恐ろしい話

【恐ろしい話】危険な百物語 短編


この時期になると毎年思い出してしまう実話を1つ。


大学生の頃、私は軽音楽サークルに入っていて、


そのサークルでは毎年夏休みに合宿がありました。



といっても10泊3万円(飯つき)くらいの予算のため、


毎年、夏には人が来そうもないスキー場の


ホテル(北志賀の某ホテル)に泊っていたのです。


10泊くらいだとちょうど5泊目あたりで酒もつまみも切れてきます。


そこで先輩たちとともに町(村?)の

日用品のよろずや店に買い出しにでかけることに。


その店で仏壇用のロウソクをみつけた私は


「今夜は百物語だ!」とふざけて、


酒とともに買ってホテルに戻りました。


そのあとロウソクを買ったことなどすっかり忘れてバンドの練習をし、


部屋に戻るそこではすでに百物語が始まっていました。


真っ暗な部屋でガラスの灰皿の周りにロウソクを灯し、


先輩たちは怪談に夢中。


ロウソクを自分で買ったことなどすっかり棚にあげ、


私はあきれ果てて部屋をでました。


2時間くらいたったでしょうか。


もういい加減終わっているだろうと思い、部屋に戻ると


一向に終わる気配がない。


それどころか、異様な気配さえ漂っている感じです。


空気が重く淀んでいる感じ。


私の後ろをついて部屋に入ったA先輩も気配を察知したらしく


思いっきり顔が引きつっています。


そのA先輩の様子もかなりアブナイ様子だったので


私たちは急いでその場を離れました。


「絶対やばいぞ、あいつら」


A先輩は結構この手のことに敏感らしく、


まじで心配していました。


一方私のほうは比較的鈍感なほうなので


「もう一度様子見に行ってくる」と部屋に戻ろうとしたのです。


部屋の入り口までいくと、


さっきまで百物語をやっていた先輩たちが


どっと部屋から飛び出してきました。


やっている本人たちですら、


異様な雰囲気にさすがに怖くなって飛び出してきたというのです。


その時ふと後ろを振り向くとA先輩が先程よりもさらに


顔面蒼白で顔をひきつらせて立っていました。


A先輩はやばい気配の漂う部屋に向かう私を


心配して後ろをついてきたのです。


「ちょっとやばいでしょ」とA先輩の腕をつかみ、


あわてて違う部屋に連れ込んだのですが、


A先輩は白目をむいてガタガタとけいれんを始めました。


そんな状態の人間を初めてみた私はどうしていいのかわからず、


とっさに霊感が強いと部内で評判だったB先輩の名前を呼びました。


B先輩が例の部屋をのぞくと、その部屋一杯に霊が集まっていたそうです。


くしくもその部屋は鬼門の方位だったということです。


おまけに部屋を飛び出した先輩たちはみな背中に


何者かをしょっていたそうです。


一方、A先輩は私がB先輩の名前を大声で叫んだ


瞬間ふと楽になったということで、


B先輩が顔を出したころにはすっかり落ち着きを取り戻していました。


以来、百物語ごっこは二度とやっていません。


あの空気のよどんだ感じとA先輩の形相は


今でも忘れられません…。

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2016.07.14|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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