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【恐ろしい話】顔がふやけた青緑色の人間 短編 - 恐ろしい話

【恐ろしい話】顔がふやけた青緑色の人間 短編


小学6年の冬休みの時、親友と2人で大阪南港へ釣りに行った


その日はかなり冷え込んでた。


朝6時前に着いて早速準備にかかった時、



親友がリールのケースをテトラポッドの隙間へ落っことした。


親友は岸壁からテトラへ降り、水際まで行って


「うわ!海の中に落ちてる」と情けない声を出して腕を水中に突っ込んでた。


俺はもう準備完了してて、親友が戻るのを待つことにした。


けど親友はまだ右腕を水の中に入れたまま動かない。


「なにしてるねん!」って声かけたけど振り向きもしない。


「さっさと取れや~」って言いながら俺は親友の傍まで降りていった。


親友は右腕を水の中に突っ込んだままピクリともしない。


「なにして・・」って言いかけて声が出なくなった。


親友は海中に右腕を肘辺りまで突っ込んでいた。


その手の先のすぐ傍にリールケースがある。


そしてそのケースのすぐ横から顔がブヨブヨにふやけた青緑色の


男だか女だか分からない人間が親友の手首を掴んでた。


瞼の無いマグロみたいな目で水の中から親友を睨んでた。


記憶があるのはここまでで、なぜ全身水浸しになってたのか、


いつ救急車に乗せられてたのか思い出せない。


親友が水死したことも信じられなかった。


親友の葬式にも行かせて貰えなかった。


親友の両親もうちの両親も事故だったとしか言わない


上記の事を話しても誰も信じてくれない。


今年の冬、親友の17回忌の法要がある。

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2016.09.08|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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