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【恐ろしい話】黒い動き回る物体 短編 - 恐ろしい話

【恐ろしい話】黒い動き回る物体 短編


俺れが子供の頃、両親の友達家族何組かで伊豆に旅行に行ったときの話。


夕食は、中規模の宴会場で みんなで食事を取った。


オヤジ達は女房子供をほっといて酒盛りを楽しんでいる。


母親達は、それぞれの子供を両脇に座らせ にこやかに食事をしていた。


俺れは、何口目かのご飯をすくった時 ソレを見つけてしまった。


白いご飯の上に横たわる黒々としたでっかいゴキブリ!


そのツヤツヤした羽の上のご飯を そっくりそのまま持ち上げたらしい。


体を硬直させながら、一生懸命考えを巡らせた。


(「うわぁー!!ゴキブリ!!」と叫んだ方がいいのか? 


でもにこやかな雰囲気を壊したと 後で母親に怒られないか?


だからと言って、このままこのご飯を食べる事なんて出来ない。


どうしよう。。。どうしよう。。。。)


すると 母親が「○○ちゃん(俺れ)どうしたの?」と俺れの方を見たとたん


「ぎゃー!!なんなの?!これ!!どうゆう事よ!!」と


近くにいた仲居に怒鳴り散らした。


仲居は、土下座をして平謝り。「今すぐお取替えします。」と換えてくれたが、


食欲もうせたので 一人で部屋に戻った。


部屋に戻ると、布団がすでに敷かれていた。


俺れは 歯磨きをしようと洗面所に向かい、またまたソレを見つけてしまった。


洗面台の前の鏡の周りにビッシリと詰まったゴキブリ。


まるで、鏡で壁にいたゴキブリを押さえつけているかのように 


壁と鏡の間に詰まっている。 またまた オレは考えた。


(「うわぁー!!ゴキブリ!!」と叫び声をあげて、誰かを呼ぼうか?


だけどその声で、このゴキブリが一斉に飛び立ったら・・・


ならば ゆっくり後ずさりして この場を離れようか? 


だけど 俺れの気配に気が付いたゴキブリが、


俺れに襲い掛かってこないだろうか?)


すると またまた母親が「○○ちゃん。歯ブラシ解った?」と言いながら


洗面所に入ってきた。 洗面台の鏡の隙間のゴキブリに気が付くとまたまた


「ギャー!!なんなの?!コレー!!」と物凄い叫び声をあげた。


即座に仲居を呼びつけ、延々と文句を垂れていた。


仲居や番頭・女将まで母親に土下座をし、その旅館の”一番いい部屋”に


移してくれた。


母親は 部屋に着くなり、押入れや戸袋などをバタバタ開け閉めして


ゴキブリがいないかどうか確認している。


その時またまた俺れは見てしまった。母親が開けたその押入れの中に…


「お母さん…あれは?」


押入れの中の壁の一部が、変色している。


そしてその脇に 口から血を垂らし、


目を見開いてニンマリ笑う青白い顔の半分透けた女の人がいた。


だが母親は「ゴキブリじゃ無きゃいいのよ。」と言って押入れの襖を閉めた。


その時俺れは思った。


(あぁ。母さんは、ゴキブリ以外に怖いものが無いんだなぁ。。。)って。

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2017.09.16|Genre:|Thread:恐怖の体験話コメント(0)トラックバック(0)Edit
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